アラサー女のノンセクブログ

非性愛のアラサー女です。

結局は自分が自分の事をどう思うかや。

 

「他人にどう思われるか」

を気にしている人程、

「自分が自分自身をどう思ってるか」

の視点が乏しい。

 

とあるカムアウトしていない

セクシャルマイノリティーの男性が

こう私に言った。

 

「家族にも、職場にも、友人にも、

一人前の男だと認められたいから、

結婚しなきゃならない…」

 

彼は綺麗で外面な言葉で

結婚するイイワケを並べているが、

結婚したい本当の理由はこうだろう。

 

「もう37歳にもなっちゃったよ、

さすがに37歳にもなると、

周り既婚者だけになってきたな…。

周りからは絶対自分は、

訳ありだと思われてるよな。

 

「親からも、職場の同僚や友人からも、

まだ結婚しないのか?って、

しつこく会う度に聞かれるし、

もうこの際自分も結婚しちゃおうかな。」

ってところでしょう。

 

彼はセクシャルマイノリティーの自分で

居続けるのが段々窮屈になってきて、

「結婚していない自分」「独り身の自分」

が周りからどう映っているかに耐えきれず、

結婚をして、上手いこと世俗の中に

溶け込もうとしているのかも知れない。

 

ここで押さえておきたい事は、

上記で述べた下線部を見ると分かるが、

彼の判断軸のベースが「他人の目」なのだ。

 

 

今の彼の本質的な課題は何なのか。

 

それは、

「彼自身が自分の事を嫌っている点」

だ。

 

自分自身で自分を好きになれずにいる彼は、

周りの目や周囲からの評価に

ずっと縛られ続けている。

 

「自分で」

自分の存在を認め、自己評価出来ないから、

「他人に」

自分の存在を認めてもらい、他者評価される

しか術がないのだ。

 

だから「他人に」

自分の存在を認めてもらい、

評価されるために、

結婚を試みているのだ。

 

しかし実際は彼が、

「自分」

の代わりに、

「他人に」

自分の存在を認めてもらい、

評価されるのは困難だ。

 

会社で例えると、

「自分使えないなー」って

自分で思っちゃってる人間は、

同僚や上司からも、

「使えないなー」って

思われちゃってるのと

同じようなものだから。

 

要するに自分で自分を、

欲していない人は、

他人からも欲されない

可能性が高いという事だ。

 

今の彼に求められているのは、

結婚でも無く、周りからの承認でも無く、

「自分で自分を愛する力」だ。

 

自分で自分の存在意義を見出し、

自分はこの世に必要な人間だと思え、

自分で自分自身を好きになれれば、

他人の目を気にせず、

他人の軸ではなく、

自分の軸で、自分の意思で、

自分の人生を歩めるようになる。

 

彼が今後仮に運良く結婚出来たとしても、

きっとまたすぐに虚無感に迫られるだろう。

結婚生活を続ける事も難しいだろう。

 

なぜなら「自分自身を愛せない人」は、

結婚相手を真に愛する事も、

出来ないからだ。

 

「他人にどう思われるか」

を気にしている人は一度、

「自分が自分自身をどう思ってるか」

を考えてみては、いかがでしょうか。