人間誰にでも弱点はあるし、マイナス面はある。
でも自分の理想が高い人であればあるほど「弱い自分」や「マイナス面」を直視出来ない。
(「本当はこうありたいのに、現実はこうだ」←みたいな)
自分の弱さと向き合うには、
ある程度過程を経る必要があります。
今日はそれを【3ターム(時期)】で説明します。
【1】自分の弱さを知る時期
そもそも人は、自分自身の事をよく知らない。
自分の「弱さ」すら気づいてない人も多い。
例えば…
「いつも強がってたけど、強がってたのは、実は自分が弱いから」
とか、
「 自分の意見を強く主張し、自分はブレない人間だと思ってたけど、実はそれは相手の意見を聞き入れられる度量がないor自分に自信がないという裏返しである。」
などです。
まずは自分の「本当の弱さ」とは何かを知り、それに気づく事です。
「強さ」を手に入れるファーストステップだけど、ここでつまずく人は割と多いです。
【2】自分の弱さを認め、受け入れる時期
自分の「本当の弱さ」を知った後は、
本当の意味でそれを受け入れる準備が必要です。
大体弱さを受け入れられない人には、共通点があります。
それは「自己肯定感の低い人」です。
自分の弱さに気づいてしまったら、
「なんで自分はこんな風なんだろう…」
とか
「なんでそんな事も出来ないんだよ!」
とか
とにかく理想から遥か遠い自分を卑下します。
理想の自分になれない自分をどうしても、自分自身が認められないんです。
しかし、そもそも「理想の自分」ってなんなんでしょうか。「理想の自分」になると、何が良いのでしょうか。「理想の自分」になる必要はあるのでしょうか。「理想の自分」は「本当の自分」なのでしょうか。「理想の自分」になったら、あなたは本当に幸せになるのでしょうか。
「理想の自分」を思い描く事は、今ある自分を受け入れられない故の「現実逃避」なのです。
現実から逃げず、今の自分を認め、受け入れましょう。「理想の自分」なんて、どこにも転がってはないし、それは「あなた」ではありません。「別の人間」です。
【3】自覚した弱さを他人に伝える時期
自分の「弱さ」を知り、自分自身が受け入れられるようになったなら、次は自分以外の人に自分の「弱さ」をさらけ出して、受け入れてもらう最終タームです。
※他人に打ち明けるレベルは、TPOなどをわきまえる必要があります。
自分自身の「弱さ」を自認するだけでも大変な事ですが、自分の「弱さ」を口に出して語る事は、もっと大変な事です。
でも自分がいかに弱い人間であるかを他人に伝える事は、実は様々なメリットがあります。
例えば、
「無理に1人で頑張り過ぎなくて済む」
「困ったら、助けに来てくれやすくなる」
「自分が頼られてると思い、優しく接してくれる」
「心を開いてくれたと、親近感が持てる」
「不完全な自分と同じだと共感されやすい」
などがあります。
逆に強がっている人は、実は損する事が多いです。
例えば、
「限界が来ても、あの人は大丈夫と見放される」
「弱さを見せず、本音を語らないから、可愛くないと思われる」
「完璧な人間だと周囲から妬まれる」
「強がってばかりで、近寄りがたい人と思われる」
「あの人には自分は必要ないと思われる」
などです。
このように強がる人間より「弱さ」をさらけ出せた人間の方が、断然、世の中が渡りやすくなります。
勿論「弱さ」をさらけ出す事で、自分の弱点・欠点を相手に知られてしまい、もしかしたら多少は何か失う物もあるかもしれません。しかし、それ以上に得る物もたくさんあるはずです。
弱さを隠していた方がアンパイで、何も失わないかもしれませんが、逆に何も得られません。人は、何かを得るためには、多少の代償は必要です。
また、多少のリスクを承知の上で、自分の「弱さ」をカミングアウトできた人間は、それだけでもう既に精神的な「強さ」という「かけがえのないもの」を手に入れているのです。
ちょっとした損失などは気にせず、自分をさらけ出して見て下さい。さらけ出した結果は、きっと多少の代償よりも、はるかに価値のある物なはずです。
自分の弱さを知り、それを認め、
弱さを他人にさらけ出せた人は、
「強い人間」に成長するのです。
皆様も「真の強さ」を手に入れて下さい!
私も頑張りたいと思います。