アラサー女のノンセクブログ

非性愛のアラサー女です。

お高く止まっている訳ではないんです。

 

「お高くとまってんじゃねぇよ…」

昔良い雰囲気だった相手から

突然迫られた時に拒絶したら、

言い放たれた言葉だ。

 

私は決してお高くとまっていた訳では無い。

自分なりに彼には性愛以外の、

別の手段・方法で色々と尽くしていたと思う。

しかし、身体接触に関しては私は頑なだった。

それが彼には気に入らなかったのだろう…。

 

付き合ってすぐ身体の関係になる人や、

付き合ってもないのにワンナイトする人が、

世の中にわんさかいる中で、

特段美人でもない平凡で普通な私が、

夜の誘いを断ったら、

「高嶺の花ぶっている」

と思われてしまったのだろう…。

 

私があの頃の自分を思い出して今思う事は、

周りやその場の雰囲気に流されず、

ちゃんと自分の思いを大切にして、

丁重に断って良かったという事だ。

(一度食わず嫌いで試した事はあったが…)

 

ノンセクの仲間に伝えたい事。

それは

「自分を安売りしないでほしい。」

という事です。

 

ノンケの性愛者は、

愛情表現の一つとして、性愛がありますが、

私達ノンセクには、

性愛という文字は自分の辞書の何処にも無い。

 

愛情表現の最終形として、

性愛が選択肢に出てくる人が殆どだが、

ノンセクのように愛情表現の最終形に

愛の選択肢が出て来ない人も数%いる。

 

 

でもノンケの人にはそれは分からない。

ノンケの女性が軽く見られないために、

「嫌です。」「まだダメです。」と、

予定調和的に誘いを3回断る事と、

ノンセクの人が本当に性行為が駄目で、

「無理です。」「出来ません。」

と断る事は、全然次元が違うのだけども、

「嫌よ嫌よはOKのうち♪」と誤解される。

 

性愛はみんなにあって当たり前だ

という前提で物事がどんどん進んでいく。

マジョリティーがどうしても優位に立つ世界。

マイノリティーは、自分で自分を守らない

と誰にも守ってもらえない…。

 

でも性愛が出来ないと自分を否定せずに、

性愛を必要しないと肯定してほしい。

 

 

ノンセク。

ノンセクシャル

非性愛。

これらの言葉はまだ認知率がとても低い。

 

昨今、ゲイやビアンは認知率が高い。

今期はゲイを取り上げたドラマも多い。

アセクシャル、無性愛者も最近ようやく

TVで特集される程関心が高まってきた。

 

でもまだノンセクの認知率は想像より低い。

まだ一時的な異性不信、異性恐怖症位に、

誤解・誤認されている面もある。

 

まだまだこれから徐々に、

認知を高めていかなければならない。

 

ノンセクという言葉が認知されて、

まずは該当者が自認を出来るようになり、

非該当者も存在に関心を寄せるようになる。

 

そして該当者・非該当者も含め、

様々な議論がなされていき、

いつの間にか段々と

空気のようにノンセクという人間が

世の中に溶け込んで行く。

 

それまでの道のりは、

まだまだ先で果てしないが、

その日はいつか必ず来るはずだ。

 

昔、鎖国していて物珍しさから、

「外人さん」と呼ばれていた外国人が、

今やグローバル化の波で日本中何処にでも

いるのが当たり前になったように…。