私は最近「足るを知る」という言葉について改めて考えるようになりました。
私が人生のロールモデルとしている「ホセ・ムヒか」も以下のように述べています。
「貧乏とは欲が多すぎて満足できない人のことです。」
全くその通りだと思います。
私は母子家庭に生まれて、普通の家庭よりは経済的にも、精神的にも明らかに充足感は低かったです。また普通の恋愛が出来ず「ノンセクシャル」というセクシャルマイノリティーでもあります。
周りの両親がいる普通の家庭で育った人と出会ったり、普通の恋愛を楽しんでいる人を見ると、羨み、妬んだりした事も暫しありました。
「自分は何でこんな環境で生まれ育ったんだろう…」「自分はなぜセクシャルマイノリティーになってしまったんだろう…」と悲壮感にさいなまれる事が多々ありました。
しかし「足るを知る」という言葉に出会ってから、五体満足で生まれ、毎日普通の社会人生活が出来ている、それだけで実はもう十分幸せなんじゃないかな…って思うようになりました。
恋愛でも「もっと他に良い人がいるかもしれない」と思い、好条件の相手と別れたりする。
仕事でも「もっと良い待遇の会社があるかも知れない」と転職する。
こんな風に考え続けている人って、実は今既に「自分が幸せの渦中にいる事に気付いていない人」が多い気がします。
そして、次付き合った相手を見て「やっぱり前の彼女の方が良かったなぁ…」と未練を抱いたり、給与UPを期待して転職した先が激務だったり、周囲の仲間に恵まれなかったりで「何で転職したんだろう」後悔するんだと思います。
こういう人っていつになっても「幸せ」を掴めないんだと思います。つまり、今ある幸せを自覚出来ない人って事です。頭の上にメガネがかかっているのに「メガネが無い!」って騒ぐ人みたいな?
だから大切なのは「今ある小さな幸せに感謝する事」なんじゃ無いかなと思います。そしてその今ある幸せを失わないように「どう持続させるかを常に考える事」も大切だと思います。
私はこの「足るを知る」という言葉に出会い、心が少しだけ軽くなりました。皆さんはいかがでしょうか?